- ペットが前庭疾患(前庭神経炎)になってしまった…
- 以前と同じような反応…再発したかも?
飼っているペットが体調不良になると飼い主としては心配ですよね。
しかも病気によっては「今後どうなるのか…」とかなり怖く感じると思います。
わが家で飼っている猫こはくは6月末に前庭疾患でした。
1か月半かけて回復しましたが、10月にまた斜頸や食欲不振が…。

かかりつけ医にも見せ、治療中です…
この記事は治療中のこはくの様子をお伝えし、前庭疾患の経過や一例を知ってもらえたらと思い書きました。
前庭疾患が再発した時の様子や前回と違うところをまとめていこうと思います。
【こんな方向けに作りました!】
- 前庭疾患が再発してしまった…なるべく早く回復させたいと思う方
- 前回と今回で対応が違うと聞いたがどんな対応をしたのか気になる方
前回で得た経験も交えているので初めての前庭疾患で不安な飼い主さんも参考にできるかと思います。
この記事を見ることで一例となり、体調不良になっている猫ちゃんの回復に少しでも貢献できたら嬉しいです。
今回の前庭疾患
朝晩の冷え込みが強くなってきた頃になりました。
まず前回との違いですが先に結論をお伝えします。
- 長期化した前回に対し一週間ほど回復傾向だった
- 経験を踏まえ食事を与え、早い回復が見られた
- 前回にはないステロイド系のお薬を使ってみた
- しかしまた体調不良に…

序盤はかなり回復が早かったんです…
前回の工夫を踏まえ食事をしっかり与えたりしたおかげで、かなり早く回復へ向かっていました。
食事の工夫は色々行っていたので、今回も体力を減らさないために少しでもご飯を与えていました。
以下のリンクは順に工夫をしていった変遷になります。




食欲不振を経験したからこその工夫や、ウェットへの切り替えなど書いています!
再発時の様子
眼振はなかったものの、ふらつきが酷いです。
また、こはく自身前回のことを覚えていたようです。
食べたり飲んだりトイレに行ったりする以外は寝て過ごすという状態でした。

人間も体調不良なら寝て過ごすので、これはこれで正解ですね…
着る毛布が温かく寝やすいのか基本そこで過ごしていました。
現状は?
一度1週間ほどかけて回復していきました。

だんだん回復してきたね!

食べる量も戻ってきたし良かった!
そう話していたのですが、急にまた不調に…。
現状は補液で水分や栄養を体に入れながら隙を見てウェットフードを与えています。
体を動かせない原因のふらつきが収まるまで何とかしのいでいる状態です…。
前回との比較
前回との違いは何なのか、比較したうえでまとめていこうと思います。

分かりやすいように箇条書きでまとめますね!
症状の違い
【 前回 】
- 眼振があり補液を受けながら徐々に回復。
- 回復途中で猛暑により発熱、体調が戻ってしまう。
- 食欲は少しずつ回復、ふらつかなければ通常量食べることができた。
- 後半は運動面も伸びてきた。

前回は長期化したのと眼振があったのがポイントでした
前回の経過については各項目ごとにまとめた記事があります。
そちらの方に詳しく書いています。

前回は1か月半とかなり長期化しました。
熱中症などほかの症状も重なったので長期化したのだと踏んでいます。
【 今回 】
- 眼振はなくふらつきがみられる。
- あまり動かず寝て体力を維持していた。
- 最初の回復が早めの傾向。
- 体重が戻りきっていない時に悪化してしまう。

今回は眼振がないのにふらつき、日によって食欲がないです…
体力のためにしっかり寝て食事をとるのがとても大事だと分かっていたので、すぐ着手できたのが大きかったです。
そのため序盤はかなり早い回復で、数日で「後は食事で体力を戻すのみ」の状態でした。
そんな中また悪化してしまったので体重が戻りきらないことになってしまいました…。
変更点
薬の変更
ふらつきが酷くなる数日前、動き方がいつもと違う様子だったのでお薬を貰っていました。
パナフコルテロン錠NP235という、ステロイド系で猫の口内炎にも使われるお薬です。

注射を打って動きが戻ったので錠剤をいただきました
神経系に効いたり炎症を抑えたり痛みが軽減されたりするとのこと。
ちなみに今こはくは鼻炎の抗生物質、ビクタスss20も飲んでいます。
そのためお薬の飲み合わせは大丈夫か確認しました!

ステロイド系と抗生物質の飲み合わせは大丈夫でしょうか?

大丈夫だよ!
ステロイドで免疫抑制されている所を抗生物質で補えるんだ
いただいたものはどうやら相性が良いようです。
薬に関しては気になる場合しっかりとかかりつけ医に確認しましょう。
すぐ検査した
前回の熱中症の血液検査でFIPの話が他の獣医師さんから出たこともあり、今回はすぐレントゲン検査や血液検査を行いました。
見せていただいた血液検査の結果はどれも正常。

うーんレントゲンも撮ったけど、異常なしだね
血液検査も正常内だ

そうなると神経か脳なんでしょうか…

それを調べるとなると大きな病院になるから原因確定は難しいね…
今は前のように補液と食事で回復を狙うしかないよ
原因となりそうな可能性をつぶしたことで治療の方針が決まりました。
FIPの可能性も考えられましたが、症状を伝えるにかかりつけ医は頭の片隅にある程度のようです。
神経や脳だと全身麻酔もするので猫ちゃんにもかなりの負担が…。
そのため調べるか否かの前にまず体力回復を狙っていきます。
すぐ環境を整えた
- ふらつくからシステムトイレをフラットにする
- 手からでもいいから食事をとってもらう
- 水分が取れていないならシリンジで与える etc…
すべて前回の前庭疾患の経験を元にできたことでした。
シリンジでの給餌や水分補給もかなりスムーズにできます。
こはく自身も使って飲む経験があったので自分で舌を動かし上手に飲めています!
このように経験から食事面・排泄面をしっかり整えられたのはかなり大きかったです。

初めての方は調べたり実際に患った子の飼い主さんから聞いてみましょう
経験がない方でも経験した方から学ぶことでかなり環境が整えられると思います。
対応
大丈夫か心配になり、構いすぎては熟睡できず体力が戻りません。
斜頸から睡眠不足や体力低下が回復に遠のいてしまうのは経験上感じていました。
そのため、寝られるのであればあえて見守るだけで関わらない選択をしました。

静かな環境で安心して眠るのはとても大事です
実際何回か斜頸が見られた時は、前日など寝られず緊張していた環境だったのです!

また、あまり心配しすぎても飼い主の体力とメンタルが削れていきます…。
「気にしすぎないで」というのも難しいと思いますが回復すると信じて待ってみましょう!

飼い主が体調を崩したら元も子もありません…!

大変な時だからこそ、自分も大切になさってくださいね!
前半はこの食べれるならしっかり食べ、しっかり寝るが効いたのか数日で回復傾向が見られました。
まとめ
環境をしっかり整えば飼っている猫ちゃんのフォローが行えます。
しかし体力や回復については猫ちゃんの持っている生きる力次第…。

こはくは病弱疑惑な猫なので今回も長期化するかもしれません…
まだ治っていないので、変化や気付いたことがあればまた更新していきます。
【 前回との違い 】
- 前回は眼振があったのに今回はない
- 最初の回復は今回の方が早かった
- 今回はステロイド系のお薬を使用。抗生物質と飲み合わせも良かった

前回より軽い状態で回復も早いかと思いましたが…
治りきるまで注意が必要ですね
前回の前庭疾患についても、一進一退どころか後退ばかりという時もありました。
長期的に見ていくしかないのかと感じています。
【 対応について 】
- 前回の経験を元になるべく食べる工夫をした
- 排泄面や隠れやすい場所など環境面も早めに整えた
- 睡眠不足も気を付け寝るならそのまま見守った
やはり猫にとって快適な環境かどうかでも変わってきます。
以前の経験で睡眠不足も体調悪化につながったので、なるべく見守りたいところです。
前庭疾患でぐったりしているペットを見ると初めてだろうが再発だろうが辛いですよね。
飼い主も猫ちゃんも体力が削れないよう、頑張ってください…!

このブログが少しでも回復の手助けになれれば嬉しいです!
最後まで見ていただきありがとうございました!
追記
回復と体調不良を繰り返す中で重症筋無力症の可能性が出てきました。
行きつくまでにかかった期間や分かるまでの経緯、検査時の注射を打った後の様子をまとめています。

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